「美味しい!」と賞賛の声=秋田産純米生酒の試飲会

ニッケイ新聞 2012年11月29日付け

 健康食品を製造・販売する株式会社「エムアンドエム」(1995年設立、本社・秋田市)の佐々木正光代表取締役社長が22日、日本限定販売の日本酒の試飲会を、サンパウロ市リベルダーデ区の居酒屋「一茶」で開催した。当地における日本酒販売拡大を目的に、市場調査や県人会との連携強化を図るため来伯した。
 同社が製造する日本酒は、2002年モンドセレクション金賞を受賞した「おさげっこ」と、「おりがらみ」の2種。醸造アルコール、加水処理、加熱殺菌や成分調整を一切行わない「生酒・純米・原酒・無調整」で、特許取得した鮮度保持処理が施されている。半年前から大和商事を通し、リベルダーデの日本食店に置かれている。
 日本酒コンサルタント会社「春」の山根ゆきソニアさん、与那城ヤスミンさんがコーディネータを務め、佐々木社長が酒の種類や正しい飲み方、商品の特徴等を解説。参加者らは「こんな日本酒は飲んだことない」と口々に感動を語り、早速自宅用に注文していた。
 岡田ワンデルさん(40、四世)は「現地の日本酒は味が単純だけど、これは口全体に味が広がる」と驚きを見せ、栗原環さん(33、東京)は「奥が深い上品な味」と絶賛した。
 山根さんは「非日系人はワインやビールに飽きて、新しいものを求めている」と関心の高まりを示唆し、「移民百年以上経ってもあまり知られていない酒を広めたい」と語った。