大宮アルディージャがボールなど寄贈=4年連続でサンパウロ市クラブに

ニッケイ新聞 2013年1月4日付け

 埼玉県にあるプロサッカーチーム・大宮アルディージャは大宮ロータリークラブを通じ「エコ・ボールプロジェクト」として、使用済みのサッカーボール30個、ゼッケン33枚、マーカー33個をサンパウロ市のサッカースクール「フレゲジア・ド・オー・クラブ」に贈呈した。
 4年連続で続くこの試みは、アルディージャの職員だった黒田卓志さんがロータリーの交換派遣制度で08年に当地を訪れたことがきっかけ。公営で苦しい経営の中活動している同クラブを視察し、大きな衝撃を受けたという。帰国後、サンパウロ市のリベルダーデロータリークラブの阿部義光・元会長をブラジル側のコーディネーター役として同プロジェクトを立ち上げた。
 贈呈式は8日に同クラブグラウンドで行われ、練習に通う子供たち約40人とクラブ関係者らが出席した。式の後には、早速贈られたゼッケンを身につけ、新しいボールでの試合に興じた。
 式に出席した阿部さんは「子供達にとってスポーツをすることは、麻薬など悪い道を避けることにつながる。このイベントを通じて、日本とブラジルとの友好の架け橋となれれば満足です」と話していた。