東西南北

ニッケイ新聞 2013年1月5日付け

 4日、エスタード紙が創刊138年を迎えた。1875年の創刊当時の名前は「ア・プロヴィンシア・デ・サンパウロ」で、現在の名前に改名したのは1890年。それ以降も、奴隷解放運動を展開しカヌードス戦争を報じるなど、ブラジルの歴史の中にその足跡を刻んできた。「1940〜45年はヴァルガス独裁政権の監視下にあったので正式には133年」とは4日付同紙。同紙資料サイトではこれまでの歴史の一端を垣間見られる。
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 3日の大雨で4千人以上が避難を強いられたリオで、サンバ歌手の第一人者のゼッカ・パゴジーニョが救護活動に奔走した。雨の降りしきる中、娘のエリーザさんと共に被害の大きなシェレーン地区を早朝から4輪バイクで駆け回り、庭に残された動物を救出したり、人々が民家から脱出するのを手伝ったりしたほか、ツィッターで励ましのメッセージを送り、グローボ局に現状を報告。ゼッカはこの日、米国へ旅行する予定だった。
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 昨日付本欄でブラジル人女性モデルが中国で転落死したと報じたが、この他にも、国外でのブラジル人絡みの謎の事件が続いている。ペルーのマチュピチュ付近では、ブラジリア大学の19歳男子学生が12月21日以降行方不明。2日には、クンビッカ空港から米国ダラスに向かう飛行機の中で、サンパウロ州の25歳女子学生が謎の急死を遂げた。。