茶道裏千家=初釜新年会に330人=趣向さまざま、会場に笑み

ニッケイ新聞 2013年1月17日付け

 茶道裏千家ブラジルセンター(林宗慶代表、会員約500)が13日、サンパウロ市のグランド・ハイアットホテルで『初釜・新年会』を盛大に開催し、全伯から訪れた会員やその親族をはじめ、日系団体代表者ら約330人が出席し新春を祝った。
 午前10時から特設の茶の間で初釜が行われ、師範、生徒約30人が濃茶や薄茶、和菓子で参加者をもてなした。
 午後1時過ぎ、大ホールに会場を移し、ラジオニッケイの宮城パウロ、瀬名波美恵子さんらの司会と林代表の年頭の挨拶で祝賀会を開幕。
 エリソン・トンプソン・デ・リマ副会長は昨年の同センターの活動を振り返り、「お茶の道を通し、一人でも多くの人を幸せに」と語った。また、今年5月に書籍「花」が出版されること、2014年8月に15代家元を迎えて「中南米地区普及60周年記念大会」の開催も発表した。
 来賓の挨拶に続き鏡割りが行われ、援協の菊地義治会長の音頭で乾杯。実行委員長の武田宗清さんオリジナルレシピによるコースメニューが振舞われ、プロによるバイオリン四重奏を鑑賞しながら食事に舌鼓を打った。また、演奏に使用されたバイオリンの弓の心材である、ブラジル木(Pau-brasil)に関するドキュメンタリー「音楽の木」も上映された。
 姪が点前を披露したという佐々木マリアさん(78、二世)は「お茶もお菓子もとても美味しく、すばらしいイベント」と語った。