西森連邦下議が高評価=今年はビザ問題にも着手

ニッケイ新聞 2013年1月22日付け

 西森ルイス連邦下議が、昨年末の雑誌「ヴェージャ」発表の「最も高い評価を受けた連邦議員ランキング」で、一昨年から3位アップし、513人中22位と上位に輝いた。
 同ランキングは、リオ連邦大学内の調査機関が1年間を通して行った調査を元にしたもの。昨年の活動報告に来社した西森下議は「いいプレゼントをもらい励みになる。皆さんの支援あってこそ」と喜びを語った。
 セラード開発の技術をモザンビークに移植する「プロサバンナ事業」に携わる同議員。今年は、同国から農業従事希望者10人程度を招き、SESIや農業大学など教育機関で農業を学ばせる計画を官民合同で進めている。
 「若いブラジル人農業者にとっては仕事のチャンス、日本にとっては食料確保、モザンビークにとっては町の活性化や貧困対策、あらゆる面でプラスになる」と事業の魅力を強調した。
 今年の目標としては、「議員の使命として国会のモラルを上げること」を挙げ、日伯関係に関して「ワーキングホリデービザ実現に向けて呼びかけを進めること」の2点を挙げた。
 安倍晋三内閣に日ブラジル会議員連盟会長の麻生太郎氏が副総理に就任したことも大きく評価し、「今の政権で、日伯関係はもっと良くなると期待している」と話した。
 昨年5月に「第39回パラナ日伯友好経済使節団」を率いて訪日した際は、大都市での講演が好評だったという。後日多くの企業がパラナを視察に来たことも大きな成果の一つに上げる。
 また、市長選では州内399市中、120市で選挙支援活動を行い、内60以上の市で支援した市長が当選を果たした。
 西森下議は主な活動の成果を振り返り、「とても生産的な一年だった。これから当選した市長を支援し、町をよくしていきたい」と新たな一年に向けて意気込んだ。