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ニッケイ新聞 2013年1月25日付け

 南青協の意見交換の場では、斉藤重雄元会長が「夫が亡くなっても奥さんが会費を払い続けている。同じ釜のメシを食った仲間の絆の強さがここに現れている」と力説。神代組と呼ばれた一期生の妻・磯中晴子さん(75、三重)は、夫の逝去後自然と集まりに参加するようになった。「ご主人が亡くなってから来る人は多い。大きな家族みたいな感じ」と笑顔を見せていた。
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 20代の頃、マット・グロッソ州のタピラペ族と共同生活した青年隊員・山木源吉さんも総会に出席。文明人との接触で崩壊した彼らの生活を立て直すため、昨年事業計画を政府に提出したが「まだ何の返事もない。でも独自でやるには財政的に無理」とか。毎年部落を訪れ作物や苗の育て方を手ほどきするが、今回は「マンジョッカだけでも植えようという動きが出てきた」と良い兆候に少し安堵の表情。
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 リオ在住のフルート奏者熊本尚美さんが2、3月に「新春日本ショーロツアー」を行なう。東京、藤沢、名古屋、大阪、京都、神戸、岡山、博多で14公演。演奏者の出身地や演奏場所で雰囲気が変わってくるほど繊細な音楽だとか。「そのなかでも発祥の地リオのショーロが一番」と04年からリオに住み、ブラジル人にショーロの普及に尽力している熊本さん。日本各地でリオの風が吹くことだろう。詳しくは熊本さんのHP(www.naomikumamoto.com)まで。