東西南北

ニッケイ新聞 2013年1月31日付け

 ルーラ前大統領は29日、キューバを訪れた。表向きの理由は〃キューバ建国の父〃と呼ばれるホセ・マルティの生誕160周年式典に参加するためだが、同国ハバナに癌治療で入院中のベネズエラのチャベス大統領と面会するのでは、と目されている。任務代行中のマドゥーロ副大統領は「大統領は回復してきており、想像を上回る早さで公務復帰する」との声明を出しているが…。
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 サンパウロ州カンピーナスのヴェラ・クルス病院で28日、MRI(核磁気共鳴画像法)で脳の検査を受けた3人が検査後に死亡するという事故が起きた。3人とも40歳以下で健康だった。検査に使われた機械や造影剤、担当医はいずれも違い、1人は16時30分頃、あとの2人は18時40分頃検査を受けた。当日は他に83人が検査を受けたが異常はなかったというが、同病院は同日夜、原因解明までMRIとコンピュータ断層撮影検査禁止を命じられた。
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 27日のサンタマリアの大火災を受け、サンパウロ市のナイトクラブも取締りが強化されるが、エスタード紙がサンパウロ市で著名なナイトクラブ29軒を無作為に選んで調べた結果、正式な営業許可ありは12軒のみ。9軒は許可がなく、8軒は住所登録さえなかった。あるクラブ経営者は「3年前に申請したが、未だに返事が返ってこない」と市の作業の緩慢さを批判している。