福祉施設に医療機器贈与=名古屋南ロータリー、14人が来伯

ニッケイ新聞 2013年2月8日

 名古屋南ロータリークラブ(大岡洋三会長)から会員とその家族14人が来伯し、5日にサンパウロ市サント・アマーロ区の高齢者介護施設「A Mao Branca」に約3万レアル(130万円)相当の医療機器(呼吸器、酸素計測器、運動器具等)の贈与をおこなった。
 同施設は1912年、中東移民らが設立したもので、入居者数は146人。名古屋南と20年間姉妹提携を結ぶ聖南ロータリークラブの会員が施設の元理事だった関係で、寄付先に選ばれた。
 2010年から木村樹生さんが来伯し調整を進めてきたが、東日本大震災の影響で遅れ、ようやく実現の運びとなった。
 当日は両クラブの会員や施設の理事、4420地区のマルコス・ザナルド地区長、在聖総領事館の鈴木暁領事ら約50人が出席した。
 「ブラジルは大らかで大好き。住めるものなら住みたい」と懐かしそうに話す大岡会長は、20代の頃、伊藤忠のポ語研修生としてポルト・アレグレに1年間留学していた。式典では「二つのロータリーの親睦を通し、日伯関係を深めたい」とポ語で挨拶し、会場を沸かせた。
 エリザベッチ・ゾギビ同施設会長は「頂いた機器のおかげで、より良い介護が可能になる」と感謝を述べ、聖南ロータリークラブのマリオ・ヌルキン会長も「ロータリーに国境なし。これからも兄弟関係を続けていきたい」と強調した。
 マルコス地区長、鈴木領事も挨拶を行い、循環器専門医のエウロジオ・マルチネス医師も駆けつけ機器の説明を行った。