東西南北

ニッケイ新聞 2013年2月9日

 南大河州のナイトクラブ「Kiss」の大火災時、フリーザー内の空気を吸って助かった女性がいる。同クラブで働いていた看護学生で7日に退院したイングリッジ・ゴルダーニさん(20)は、火災で生じた有毒ガスを吸って目の前が真っ暗になった時、何とかして酸素を得ようとフリーザーに顔を突っ込み、肺に空気を満たした後に出口に向かった。酸素確保が必要との知識が看護学生の命を救った。
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 昨年3月の米経済通信のブルームバーグの長者ランキングで世界第10位だったエイケ・バチスタが、相次ぐ株の暴落で7日、遂に100位圏外に。国内でもパウロ・レマン氏(アンベヴ社)、ジルセ・カマルゴ氏(カマルゴ・コレイア社)、ジョセフ・サフラ氏(サフラ銀行)に抜かれ4位に甘んじている。昨年3月に息子トールが車で自転車通行者を撥ねて死なせて以来、不運続きだ。
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 2010年の大統領選挙で第3位だったマリーナ・シウヴァ氏が遂に動きを見せはじめている。自身がはじめてリーダーをつとめる団体名には、「党」という語を避けて「ネットワーク」と称する予定で、2月16日にブラジリアで団体名を冠した発足式を行う見込みという。アエシオ氏(民主社会党・PSDB)、エドゥアルド・カンポス氏(ブラジル社会党・PSB)と共にジウマ大統領には気になる動きだ。