援協役員会=2病院の建設状況を報告=PIPA、ユニクロ事業に応募

ニッケイ新聞 2013年2月16日

 サンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)の『1月定例役員会』が先月31日、本部会議室で開かれ、グアルーリョスとサンミゲル・アルカンジョ2市で進められている病院建設工事の進捗状況が報告された。
 グアルーリョス市に建設予定の高齢者介護病院は10月初旬着工、翌年11月の完工を目指す。建設費用は約4百万レアル。中庭を囲む形で4〜50の病床が設置される。
 菊地会長は「あけぼのホームやイペランジャホームも寝たきりが増えている。移住者の支援が援協のモットー。満足してもらえる受け入れ先を準備したい」と話した。
 昨年9月に定礎式が行われたサンミゲル・アルカンジョのSUS病院は、4月末から順調に工事が進んでおり、遅くとも3月末には完工予定。今年4月のオープンを目指す。
 また、自閉症児療育学級「青空学級」(PIPA)の施設長に新しく着任した葉山武道さんから、大手衣料メーカー「ユニクロ」の新事業「Clothes for Smiles(クローズ・フォア・スマイル)」の応募状況の報告があった。
 同事業は、10億円の活動基金で世界中の子どもを支援するというもので、ユニセフへの協力活動を行うほか、世界中からアイデアを募っている。現在46カ国から739の応募があり、サイト(http://clothesforsmiles.uniqlo.com)の閲覧者によるネット投票が随時行われている。PIPAの投稿は現在14位。
 葉山部長は「審査は2月下旬。少なからず期待できそう」と嬉々として報告し、「生活療法を通して自閉症問題に貢献できるよう命がけで頑張る」と挨拶した。
 「南米日系社会高齢者対策福祉事業セミナー」は14日から17日間、イグアス移住地で開催、22日はブラデスコ銀行寄付による医療機器のお披露目が行われる。