東西南北

ニッケイ新聞 2013年2月20日

 14日に豪雨が降ったばかりのサンパウロ市で18日、またも強い雨が襲った。今回は雨に加え強い風も吹き、サンパウロ市内で57の木が倒れ、コンゴーニャス空港は一時閉鎖。5月23日通りも閉鎖され、マルジナル・ピニェイロスなども冠水した。また、サンパウロ市内での信号の故障は少なくとも159機となった。19日の気温は今年最高となる34度を記録。この傾向は数日続く見込みだという。
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 ブラジル初の柔道の金メダリストで、2005年以降はサンパウロ市市会議員を務めているアウレーリオ・ミゲル氏が州検察局から、銀行口座の記録公開を求められている。これは12年から話題となっているサンパウロ市住宅許可局のアレフ氏のショッピング・スキャンダルに絡むもので、ショッピング・パチオ・パウリスタの拡張で12万レアルの収賄やマネー・ロンダリングなどの疑惑が持たれている。市民は柔道同様のフェアな政治を期待していたはずだが…。
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 真相究明委員会による軍政時代の政治犯捜査が進んでいるが、1976年3月に行方不明となったピアニスト、テノーリオ・ジュニオール失踪の真相を求め、遺族が立ち上がりはじめている。同氏はアルゼンチンのブエノスアイレスで行ったトッキーニョとヴィニシウス・デ・モラエスとの公演後に忽然と姿を消し、同国軍政による処刑説が囁かれている。