沖縄県人会=新会長に田場ジョルジ氏=元サンパウロ市議、理事は30年

ニッケイ新聞 2013年2月28日

握手を交わす与那嶺、田場さん

握手を交わす与那嶺、田場さん

 1期2年を務めた与那嶺真次氏にかわり、田場ジョルジ氏(74、二世)が24日の総会で沖縄県人会の新たな会長に就任した。全伯にある44支部、約5千会員を束ねる。
 サンパウロ市イピランガ区で不動産業を経営する。サンパウロ市議(二期、1996〜04年)として市政に取り組み、県人会ではスポーツ分野を中心に約30年理事を務めてきた。
 与那嶺前会長も「在任期間は現役理事で一番長く、会員からの信頼も厚い」と太鼓判を押す。
 事業を興すさい、親身に手伝ってくれた新城清栄さん(故人)が当時、イピランガ支部長。恩義を感じ入会した。弁護士資格を持つため、ポ語の法的書類の整理を手伝うことから関わった。
 「一世たちとの会議を通じて、日本語が会話には不自由しなくなるなど、県人会は私の人生を豊かにしてくれた。その恩返しをしたい」。穏やかな物腰のなかに強い思いをにじませた。