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ニッケイ新聞 2013年3月6日

 すずきじゅんいち監督が日系人に興味を持ち始めたきっかけは、ロスでたまたま近所に住んでいた日系婦人の昔話だった。「家族がバラバラになった話や収容所に入れられた話などを実際に聞くと、迫真性が違った」という。3部作の音楽は米国在住の喜多郎氏が手がけた。すずき監督は東京大学で倫理を専攻した後、東大卒ならどんな大企業でも入社可能だったのに、当時斜陽になり始めていた日活に助監督として入社したことで一躍有名になったとか。しかもロマンポルノ作品でデビュー。『マリリンに逢いたい』(88年、松竹富士)など多くの一般作品を撮った後、ロスへ一時移り住んだ。夫人は女優の榊原るみさん。
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 最後の移民船「にっぽん丸」着伯40年を記念した同船者会が今月30日午前10時から、熟連クラブ会館(Rua Siqueira Campos, 134, Liberdade)である。285人の移民が乗船し、べレン、ブエノスにも寄港、サントス下船者は135人。30周年では、100人以上が集まった。家族も来ていたとはいえ、かなりの出席率。世話人の辻哲三さんは「今回は50人くらいかな」と話しているが、さて。連絡先は辻さん(11・2215・0327/98611・9577、メール=brtsuji@ yahoo.co.jp)、小池和夫さん(同・2601・8667)まで。