コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2013年3月6日

 3・1独立運動があった1日、6万人と言われる韓国コロニアの移民50周年式典が州議会であった。日系議員は韓国系妻を持つウィリアン・ウー元下議がいたのみ。式典を仕切ったのもブラジル人議員だった。
 ある議会関係者に式典があると聞き、「反日的な言動があるかも」との噂話まで耳にしたが、結果的に単なるお祝いで終わった。〃独立〃を祝う「万歳三唱」はあったが、カクテルもなくあっさり終わった。
 ただ、ある文化担当領事の態度がやや気にかかった。共に行った同僚ブラジル人記者には積極的に挨拶し、こちらは無視。名刺を交換しようとしても、なぜか目もあわせようとしなかった。
 台湾コロニアの式典に行った時は日系議員も多く、誰と話しても友好的な感じだった。特に誰かに攻撃されたわけではなかったが、微妙な両国間の距離のようなものを感じ取った。(詩)