大耳小耳

ニッケイ新聞 2013年3月8日

 今年50周年を迎えたコロニアの代表団体、ブラジル韓国人協会の若き副会長、チョイ・ヨンジュンさんは韓ポ両語が堪能な弁護士。1日に州議会で行われた式典では来賓挨拶の通訳をしていた。移民が始まってまだ半世紀、一世が中心でポ語がほとんどわからない人も多いのだろう。50年前の日系コロニアの式典でも、こういう人がいて通訳をしていたのかもしれない…と想像した。
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 秋田県の三大盆踊りの一つで、1200年代に始まったとも言われる伝統ある西馬音内の盆踊り。ウィキペディアによれば、これが「亡者踊りといわれるゆえんの一つに独特の頭巾の存在がある。踊りの輪の中に黒い覆面の踊り子が多く入っている情景は、いかにも妖しい雰囲気をかもしだし、踊りの中の黒い覆面、彦三頭巾は、亡者を連想させるからである」とある。もし秋田県人会に同地者出身者がいれば、これを日本祭りで再現するのも一興かも。
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 7日午前、またもや本紙がある地域が停電。雨が降ったわけでもなく、全く理由が分からない。今年に入って10回以上、停電が起きている。エレトロ・パウロによれば、「戻るのは3時過ぎ」という。やり場のない怒りを胸に、紙面づくりに必要なコンピュータ機器を知人の事務所に運ぶや否や電気が戻った。うんざりしながら、編集部へ後戻り。新聞作りもつらいよ、の一幕。