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ニッケイ新聞 2013年3月9日

 三重、滋賀、愛知の3県にカウンセラーとして派遣された研修員に関して、当地視察で来伯した県職員らは「ものすごく頑張っていた」と口をそろえた。学校への不適応やコミュニケーションなどに課題を抱えている子供の心のケアを行い、結果として、各県の多文化共生の推進に役立てることが期待されている。愛知に派遣されたカウンセラーは、「土日もないくらいでとても需要があった。通訳がいると全部話を聞かれてしまう。ネイティブ同士だから話しやすかったのでは」といい、双方にとって良い結果を生んだようだ。
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 日伯交流を深めるため、県庁から国際課主事が訪れた。全国で国際交流や国際化が進む昨今だが、同県が2004年に開設した国際教養大学は随分注目を浴びている様子。授業の英語化に最低1年間の海外留学義務化などグローバル人材養成を理念としており、今や入試難易度は東大並み、就職率はほぼ百%を誇るとか。
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 本紙23日付けでお伝えしたもう一つのWBC「〃聖地〃東京ドームで日伯戦」の模様が、9日付け毎日新聞で取り上げられた。記事はロンドリーナ出身で父武さんの名を冠した球場もある菅田ウギヨシ、マリオ兄弟に焦点を当て、ブラジルでの野球の位置づけを解説した。結果はというと、1対6と残念な結果に終わったが、ベテラン選手たちは夢の舞台で満面の笑みを見せていたことだろう。