東西南北

ニッケイ新聞 2013年3月19日

 15日から、サンパウロ市パウリスタ大通りに、ちぎれて血塗られたプラスチックの右腕が掲示されている。これは10日に同大通りで自転車を運転中、飲酒運転の車と衝突して右腕を失ったデイヴィジ・ソウザ・ドス・サントスさん(21)の事故に怒りを表した人たちによる抗議活動の一環。17日には同大通りを自転車走行する形での抗議行進が行われ、デイヴィジさんの家族も参加した。
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 6日付の本頁でも紹介した、ブラジル映画「コレーガ」主演のダウン症俳優アリエル・ゴールデンバーグがカリフォルニアで15日、夢にまで見た憧れの米国俳優ショーン・ペンとの対面を果した。ペンが演じた知的障害者の映画を見て俳優を志したアリエルは、ペンに「コレーガ」を見てもらいたい一心で、今月1日の全国公開日にペンの来伯を嘆願する運動を行っていた。ペンは来伯こそしなかったが、アリエルを自宅で歓待した。
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 2012年1月〜13年1月にかけて、サンパウロ州に「ネイマールちゃん」と名づけられた赤ちゃんが125人いることがわかった。2007年の同時期に行われたサンパウロ州での命名調査では、同名の赤ちゃんは1人もいなかったという。近年のサンパウロ州の親は有名人志向が強いらしく、米国女優にちなんだ「アンジェリーナちゃん」、米国歌手にちなんだ「リアーナちゃん」も急増中だという。