コラム 樹海

ニッケイ新聞 2013年3月21日

 今回盛り上がりに欠けると見られた文協選挙が面白い。辞めるはずだった木多会長の1億円が入ることが分かるやいなや再出馬を決める無節操さには呆れたが、またぞろーである。体制側(GAS)が配布している評議員立候補者推薦リストの50人を見ていて疑問を持ち受話器を手に取った▼「え? そんなの知らないよ」というのは、かつて選挙で小川シャッパに入ったこともあるA氏。文協に立ち寄った際、知人に「評議員になってよ」と請われ立候補。「人畜無害だから名前を入れられたのかな」と笑いながらも「小川さんはアミーゴ。寝返ったと思われてるよね…」と困惑気味▼コロニア有力団体の長を務めるB氏も無断で名前を使われた。「困るよ…。立場上中立でいたいし、みんなで仲良くコロニアをいい方向に持っていくのが一番。大体本人に聞かずに名前を入れるのは…おかしいよね?」。ごもっとも▼「そんなリストあるの?」というC氏は、ちょっと考えてから「そういえば『推薦しとくよ』って言われたな。そういう意味か」と納得した様子。「どちらを応援してるわけでもないし、評議員に当選しやすいからまあ別にいいけど」。さすがは大人のレロレロ発言▼コラム氏が聞いたのは以上3人のみ。となると何人が納得済みなのだろうか。小川派が4人を副会長に入れることを条件に提案した〃融合シャッパ〃の返答期日は今日。木多派が断ってきたら、聖南西の大パトロン天野鉄人氏に1億円出させることを手土産に再度交渉しては。喜びのあまり木多会長、鼻血を出しながら「キターー!」と愛車ベンツで走り回るに違いない。(剛)