東西南北

ニッケイ新聞 2013年3月26日

 銀行融資の差し止めと市からの援助の入金遅れで工事中断の危機にあるサンパウロ市イタケロン・スタジアムに対し、連邦政府は万一に備え、ブラジリアのマネ・ガリンシャ・スタジアムをW杯の開会式に使用し、サンパウロ市での試合開催なしという代替案の検討をはじめている。サンパウロ市民の間では「街の混乱がなくていい」という意見もあるが、コンフェデ杯に続く「サンパウロ市開催なし」を許さない人は多いだろう。
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 ダッタフォーリャの調査によると、ブラジル人の74%がフランシスコ法王の選出を「良い」と判断し、「悪い」と思っている人はわずか2%しかいないことが判明した。また「法王がカトリック教会に認めさせて欲しいもの」で最も目立ったのは「コンドーム」の83%で、その他の避妊関係の質問も高かった。「神父の終生独身廃止」も56%で過半数を超え、「中絶」や「同性愛」も37%と30%で、決して低くなかった。
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 飲酒運転の大学生が自転車運転手の被害者の右腕を川に捨てたことで有名となった、サンパウロ市パウリスタ大通りでのひき逃げ事件。それがまだ記憶に新しい中、今度は大サンパウロ市圏グアルーリョスで24日未明、26歳の飲酒運転手が15歳のスケートボードの少年をひき殺した。また余罪では20歳の女性に暴力を働いたとも。運転モラルの今いちどの確認が必要だ。