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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2013年3月26日

 本紙記者を始めて2年に手が届こうとしているが、取材で会った人の訃報に接することもそれだけ多くなった。サントスの遠藤浩さんには援協の会議でたびたび、サントス日本人会の市議会での表彰時にも話ができた。
 来伯して日が浅い記者に対しても、常に温和な笑顔と話し方で接してくれる人だった。サントス厚生ホームのイベントには2度行ったが、足を運ぼうと思ったのは、「ぜひ来てください。一杯やりましょう」と声をかけてもらったからというのも大きかった。
 立ち退き、接収、返還—。歴史の波に翻弄された旧サントス日本語学校校舎が日本文化センターとして新たな一歩を踏み出したとき、日本人会会長。それを経て三世の会長にバトンタッチした。感無量の瞬間がたくさんあったに違いない。
 そんな歴史をずっと見てきた人にもっと話を聞きたかったが、残念だ。冥福を祈りたい。(詩)

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