東西南北

ニッケイ新聞 2013年3月27日

 25日午前、サンパウロ市東部サンミゲル・パウリスタで、ハダジサンパウロ市長を乗せた一行の車10台以上が駐車違反を起こした。ハダジ氏はこの日、同地区の幼稚園を訪問した際に45分ほど駐車禁止区域に違法駐車したという。監視員は違反切符を切らなかったが、訪問を終えて車に戻って来たハダジ氏の周りには市民と報道陣が集まり、通りがかりのバンの運転手からは、違反車に対する文句の罵声が飛んだ。
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 18日のサンパウロ・ファッション・ウィークで、デザイナー、ロナウド・フラガ氏のファッションショーで表現されたボンブリウ(鉄製たわし)で作った黒人を思わせる髪型が人種差別的であると批判を受けたことは22日付本欄で報じたが、25日、サンパウロ市パウリスタ大通りで、ボンブリウで作った衣装をまとった黒人女性モデルたちが、フラガ氏への抗議を行った。昔のサッカー少年をイメージしたかったフラガ氏だが、事態がここまで広がろうとは。
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 25日にスイスで行われたサッカー親善試合の対ロシア戦で、ブラジル代表(セレソン)は、終了間際の後半45分にフレッジのシュートで1—1の同点に追いつき、敗戦を免れた。フェリポン監督は再就任3戦目のこの試合でも勝てず、1敗2分け。決して内容のいい試合ではなかったが、負けなかったことを良しとして前進したいところ。