県連総会=日本祭り予算は265万レ=一時紛糾も少人数で承認

ニッケイ新聞 2013年4月4日

 ブラジル日本都道府県人会連合会(園田昭憲会長)の「第47回定期総会」が28日午後、同日開かれた定例代表者会議に続いてサンパウロ市の三重県人会館で開かれた。  坂和三郎氏(東京)が議長に任命され、議事を進行した。昨年の一般会計収支は44万635・81レ、日本祭りの単独収支としては232万1525・22レだった。  今年度の予算案としては一般会計で83万500レの収支、日本祭り単独では265万レの収支案(支出255万3500レと9万6500レの黒字の合計)が発表されたが、これに対して谷広海氏(宮崎)は「去年大赤字だったロードレースもやらないし、スポンサーが不足している中で、どうしてこんなに数字が大きくなるのか」と疑問を呈した。  押切フラビオ氏(山形)は、「去年の実績に沿った予算を考えるべき」とし、予算案が昨年の約2倍となっていることに関し、「本来別にすべき県連基金から購入している事務所の経費も会計に計上しているため、わかりにくい」など予算案の提示の仕方についても指摘。大西博巳氏(広島)も「物事はきちんとすべき。こんないい加減な会計は承認できない。次の会議で出しなおすべき」と発言し紛糾した。  また、「戦後移住60周年への予算はないのか」との谷氏の質問に、園田会長は「県連が手伝うのは式典だけ。大変なリスクを負っているし、積極的に60周年に関わるのは定款上許されない。一般会計からは一銭も出さない」と答えた。  執行部の山田康夫氏(滋賀)は「これはあくまで予算案。現実的な数字は6、7月にならないと出ない」と説明し、結果として4、5人の拍手で承認された。  今年度の事業案としては第16回日本祭り(7月19〜21日)、東日本大震災被災者招聘交流事業(同月15〜25日)、県連主催ゲートボール大会(8月25日)、第40回移民のふるさと巡り(行き先はドミニカ、10月17〜23日)などが発表され、承認された。  なお、補充監事3人の選挙では森永ジェラルド・マサユキ(石川)、川添博(長崎)、永山八郎(福島)の各氏が選ばれ、押切、杉山エレーナ(京都)、小松ジェニ(愛知)の3氏が繰り上げで正監事となった。