コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2013年4月9日

 「中国人が嫌いなわけではない」と言う池崎博文氏の言葉に、考え入るものがあった。
 中国人が席巻しているのは、リベルダーデに限ったことではない。世界中、どこの国や地域にも中国人はいると聞く。
 リベルダーデに多数ある中華料理店では、たいてい支払いにカードが使えず、現金だけしか受け付けない。常に道の真ん中に集団で群がっているし、店の前にはいつも大きなゴミ袋が山積みだ。
 何となく違法行為の匂いや胡散臭さが感じられて苦手意識があるが、話を聞いて、考えてみたら彼らに偏見を抱くのは筋違いかもしれないと思った。偏見を持ったところで、彼らの〃進出〃を防げるわけではない。
 「若いやつは誰もやらんから、俺がやる」とでも言わんばかりの同氏を見て、日本のある政治家を思い出した。後に続く意欲ある二世、三世が出てくるだろうか。(詩)