クリチーバ=外務事務官水野友美さん来伯=日系団体で聞き取り調査

ニッケイ新聞 2013年4月12日

 外務省中南米局南米課から外務事務官の水野友美さん(29)が昨月来伯し、聖、リオ、クリチーバの3市で日系団体を訪問、今後の日系人政策の推進に向けた聞き取り調査を行った。
 3月27日には、クリチーバ総領事館の川本奈奈副領事とクリチーバ文協日本語講座を訪問。小本ラウラ校長(おもと)、教師の小山エミリアさん(おやま)に講座の活動状況についてインタビューしたほか、授業を見学した。水野さんは「次世代の日系人とどのように向き合っていくか、深く考えていきたい」と意欲を語った。
 小本校長は生徒数の変化、生徒が日本語に関心を持ち始める動機について説明。「どのように他の言語と競走していくかが課題。どうしたら日本語をよりPRし、その魅力を伝えられるか考えている」と話した。
 昨年12月から今年2月に横浜で行われたJICA教師研修に参加した小山さんは「自分も知らなかった日系人のルーツについて学ぶ機会もあり、新しい発見があった」との感想を伝えた。(クリチーバ通信員・長村裕佳子)