東西南北

ニッケイ新聞 2013年4月13日

 ペルーのノーベル賞作家マリオ・ヴァルガス・リョサ氏が10日、アルゼンチンで行った講演で「民主国家の大統領がベネズエラのチャベス政権を支持したのは嘆かわしい」と語り、ルーラ前大統領を名指しで批判した。そのチャベス前大統領死去後のベネズエラ大統領選は明日が投票日。リョサ氏はかつて、アルベルト・フジモリ氏とペルー大統領の座を争って敗れている。
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 ブラジル文学アカデミー(ABL)が11日、欠員だった名誉会員選挙を行い、ロシスカ・ダルシー・デ・オリヴェイラ氏を選出した。リオでのフェミニズム運動の指導者として知られ、数多くの女性学についての著作が世界的に翻訳されてきたことが認められた。ロシスカ氏は「古くからの夢がかなってうれしい」と語った。女性の会員は歴代8人目だ。次回5月の会員選考会ではカルドーゾ元大統領が候補になっている。
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 11日にサンパウロ市パカエンブー・スタジアムで行われたリベルタドーレス杯で、パルメイラスはリベルタッド(パラグアイ)に1—0で勝利した。3勝2敗で第2グループの首位に立ち、1試合を残して、4年ぶりに16強による決勝トーナメント進出を決めたパルメイラス。全国選手権で2部降格になり、主力選手も続々と離脱するなど逆境が続いていたが、この辺りで巻き返したいもの。