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ニッケイ新聞 2013年4月17日

 長野県人会の高田アルマンド新会長は現役医師で、30年前に佐久市(旧臼田町)の病院で研修した経験がある。専務の杉本テレザさんもかつて信州大学に留学しており、3人とも日本語が上手だ。県費技術研修生がメキシコ、亜国、ブラジルから母県に派遣されているが、大学卒業、一定の日本語能力などの条件があり、昨年は「適任者なし」というもったいない結果に。ぜひ〃二世体制〃で若い人が集まる県人会にしてもらいたもの。
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 2009年から日本の厚労省が行っている「日系人就労準備研修」が今年度も実施される。「安定就労への意欲が高い日系人求職者に、日本語によるコミュニケーション能力や日本の労働法令などに関する知識を習得させ、安定雇用の促進を図る」という趣旨で、今年度は岐阜県美濃加茂市で今月18日に開講、以降13県の集住地の労働局で、無料で実施される。年間2800人以上の参加を見込んでいるそうだが、ソニー工場の閉鎖で、大量の失業者がいる美濃加茂では希望者が殺到しそうだ。