日本食レストラン強盗が多発=4カ月間で6件も発生=「普段からの警戒が必要」

ニッケイ新聞 2013年5月1日

 サンパウロ市でレストラン強盗が多発しており、日本食料理店も強盗の格好の餌食となっている。伯字紙の報道では、4月末の時点で13件が発生、そのうち半分を占める6件が寿司などを提供する日本食レストランだ。聖市全体で34件のレストラン強盗が起きた昨年の記録を上回る勢いの発生率に、店側もさることながら、客としても必要以上の金銭や貴重品を持ち歩かないなどの注意が必要となりそうだ。

 先週22日午後9時半頃、ピニェイロス区の日本食店「カミナリ寿司」が3人グループに襲われた。強盗らはわずか2分弱の間に、客や従業員から携帯電話やかばん、宝石、現金700レアルなどを奪って逃走した。
 3人は18〜20歳くらいの青年で、ジーンズとパーカー姿で手には銃を持っていた。従業員を脅して膝まずかせ犯行に及び、車内で待機していた一人の仲間共に、銀色のフィアット・パリオで逃走したという。店に監視カメラはなかった。
 幸い負傷者はなかったが、同地区では22日の事件も含めると、3、4月の2カ月間で4件ものレストラン強盗が発生。昨年同様、今年もピニェイロスやイタイン・ビビ、モエマなど高級住宅区の店が主に狙われている。
 目撃者によれば、同寿司店を襲ったグループは、ピニェイロス区の他の飲食店を襲ったグループと同一と見られる。
 止むことのない飲食店の強盗被害。高級日本食店はどのような対策をとっているのだろうか。
 ヴィラ・ノーヴァ・コンセイソン区の高級レストラン「割烹木下」では、店の入り口や周囲に複数の警備員を配置しているほか、監視カメラも完備している。また、軍警や連邦警察と連携を取れるよう体制を整えており、「これまで一度も強盗被害はない」としている。
 イタイン・ビビとジャルジン・パウリスタの2区で日本食店を経営する小池信さんは、監視カメラと警備員で警戒。通りのマンションの住人と声がけをしたり、パトロールを増やすよう警察に働きかけなどをしているという。
 「警備の弱いところが狙われるのでは。まずは隙を見せないようにすることが肝心」と普段からの警戒の重要性を話した。