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ブラジルに於ける茸栽培の沿革と一考察=野澤弘司=(14)

ニッケイ新聞 2013年5月8日

《栽培工程》

*仕込=菌床材料と添加肥料は、ほぼマッシュルームに順じ、加水しながら仕込む。
*切り返し=堆肥の芯温が80℃に達するや、4日毎に7回行い繊維を軟化させる。
*滅菌=燻蒸1・5日間、60℃
*放冷及び脱アンモニア臭=12日間、25℃に通風冷却後、菌床の10kg袋詰め。
*植菌=約150g/袋。
*菌回し=夏期は20?30日間で胞子が菌床を蔓延。
*覆土=厚さ3?5cm。
*キノコ発生=覆土して30日後。
*収穫=約1週間毎に発茸の山が来るが、通常満月の頃の収穫の山は大きい。但し、栽培法は各人各様に異なるので、この方法は一例に過ぎない。 栽培菌舎=露地の畝栽培、菌舎内の棚式菌床栽培、棚式袋栽培、箱栽培等の栽培様式があった。箱栽培はスーパーの通い箱を利用した。二列にして空間を作りながら互い違いに積み重ね作業性を容易にした。当初はアガリクスが原野で自生した時の環境に同調させる為、また太陽光線をより多く吸収させる為、更には菌舎の建設費が嵩む為に殆どの栽培者は最初は露地栽培から始まった。
 然し露地では病虫害や小動物の天敵の被害が多く、また環境の変化を受け易い為か露地栽培の収量は屋内栽培の50%にも満たない場合もあるので、漸次屋内棚式袋栽培へと移行して行き、現在は此の方式が圧倒的多数を占めている。

*廃床の利用=マッシュルームとアガリクスの栽培に要する菌床堆肥は、ほぼ同じ材料を使うが、キノコ収穫後の廃床の肥効成分は、最高の緑肥として更に有効活用すべきである。
*アガリクスの年度別推定生産量概算=乾物換算 単位 kg
1990年 200
2002年 30000 1995年 1500
2004年 75000

1997年 4000
2007年 10000
2000年 15000
2009年 20000

*主要栽培者=但し栽培者別生産量は不確実なので割愛する。園田グループ約50家族、ヤシカ、GAP PIEDADE、パラナ地方、木村マリオ、塩田グループ(80%は園田が買い上げ)、モジ、スザノ地域、VAZONEその他。
 当時の栽培者概数は日系人約100家族。台湾系60家族、及びブラジル系が30家族であった。此れ等アガリクス栽培と加工及び流通に関与した、直接間接の 関連要員はブラジルだけでも延べ4000人と推定される。

*アガリクスの主産地=モジ・ダス・クルーゼス、スザノ、ブラガンサ・パウリスタ、アチバイア、タツイ、ピエダーデ、ソロカバ、エンブー、イビウナ、リベロン・プレット、ガタパラ、パレード、パラバ、三角ミナス、ヴィソーザ等である。その他パラグアイのイグアス及びラパスの日系植民地を中心にかなりの量が栽培された。コロンビア、ボリビア、ペルー等でも試験栽培したが、経験者不在の為成功しなかった。

*アガリクスの生産者価格、商品仕様、 服用法

換物、U$/kg/FOB生産者価格=当初はU$200〜300だったが、生産者や納品先により大差が生じた。一時的ではあったがU$1・000を超えた事もあった。
 商品仕様=初期の頃、ガルボンブエノ街では、生売りもしたが日保ちが悪く途絶えた。石付を除去し菌柄をつけた乾物の姿売りで、大中小ホール、ブロークン、パウダーに仕分けし売値に格差を付けた。パウダーやレフーゴはアルコール抽出用の原料に供した。
 服用法;アガリクス約15gを1リットルの水で約20分間煮沸した煎汁を、200cc ずつ毎日3回服用する。抽出液はメーカーにより濃度が異なり服用量は一定せず。



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