創立80周年の赤間学院視察=福嶌総領事「とても感動的」

ニッケイ新聞 2013年5月15日

 赤間重次・みちへ夫妻が1933年に裁縫教授所として創立して以来80周年を迎える最古の日系校の一つ、赤間学院(ピオネイロ校、石塚克興理事長)を視察に、福嶌教輝在聖総領事と中山雄亮副領事が8日、訪れた。
 「田中克之、石田仁宏両総領事以来のご訪問。今回含め、ほぼ10年ごと。総領事の方から来て頂けるなど光栄のきわみ」と赤間夫妻の息子、晃平アントニオ元理事長とその妻エウザ元校長は笑みを浮かべた。
 講堂には全校生徒840人の大半が集まり、総領事を迎えた。日ブラジル歌を斉唱した後、石塚理事長から「素晴らしい発見をした潜水艦しんかい6500への生徒見学に誘ってもらい、ありがたい。9月には赤間みちへ生誕130周年式典を予定しているので、ぜひ来てほしい」と挨拶した。
 壇上で、赤間元理事長からメダルと感謝状が福嶌総領事に贈られ、生徒一同がブラジルらしいダンス「ダンサ・ド・ジャカレー」を元気に披露した。その後、日本語教室などの施設を見学した総領事は「早く日系社会の学校の様子を知りたかった。大変満足している。大志万学院、平成学院なども見たい。日本から遠く離れたところでこのように日本文化や日本語が伝わっていることが実感できてとても感動的だ」と本紙に語った。
 同校評議会の小原彰理事は「赴任早々、当校に来てもらえて嬉しい。総領事が教育の重要性を分かっている証拠」と笑顔で頷いていた。