歌手 マルシアが凱旋ツアー=県連「日本祭」にも出演=デビュー25周年を記念

ニッケイ新聞 2013年5月16日

 1989年のデビュー以来、日本の芸能界で活躍するタレントのマルシア(44、三世)=モジ出身=が、デビュー25周年を記念した『サンパウロ凱旋ツアー』を行うことが決まった。7月19〜21日に開催される『県連日本祭り』に出演するほか、日系企業から希望を募り、販促イベントやディナーショーなどにも出演を予定する。企画・運営に関わるケンブリッジ・コンサルタントの平野司サンパウロ事務所長は「本人の希望だけに、やる気も十分。素晴らしいツアーになる」と自信を見せた。

 デビュー25周年という節目の年を迎えた今年、同じモジ出身で個人的なつながりのあったケンブリッジ社の河野賢二社長に、「ブラジルに感謝の気持ちを伝えたい」と自ら話を持ちかけたことが開催のきっかけ。
 〃凱旋〃へのコロニア歌謡界からの反応も上々のようだ。師でありデビュー曲「ふりむけばヨコハマ」の作曲者、故猪俣公章氏とも付き合いがあったという島田正市・全国カラオケ指導協会ブラジル総本部長は「コロニア歌手の出世頭が原点に立ち戻ってくるのは非常に良いこと。若い三、四世歌手にも刺激になる」と喜ぶ。
 県連の園田会長も「節目の舞台に、日本祭りを選んでくれたことは本当に嬉しい。目玉イベントとなる」と話す。
 『日本祭り』には20、21両日昼間のステージに登場。ツアーは25日までを予定しており、現在日系企業を中心にイベント出演の募集を行っている。問い合わせは平野所長(11・3251・1229)まで。
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 本名・西家一枝マルシア。1985年にブラジルで開催された「TBS歌謡選手権」で準優勝、翌年の「TX外国人歌謡大賞」でブラジル代表に選出されたことをきっかけに訪日、1989年に「ふりむけばヨコハマ」で歌手デビューし、「日本レコード大賞」「FNS歌謡祭」などで新人賞。以来、女優やタレントとして活躍している。