コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2013年5月21日

 西森ルイス議員が「もしべレン総領事館が閉鎖されたら、クリチーバやマナウスも、ということにもなるかもしれない。ブラジルの重要性を強調したい」と話すのを聞いたとき、そういう問題なのだろうか、と訝った。
 「そんな話が実際に出ているんですか」と聞いたら否定していたが、もし、ほかの総領事館もいずれ閉鎖の検討対象に入るなら、他人事ではない話になってくる。
 麻生副総理に直談判する予定になっているそうだが、もともとは閣議で決められた話だといい、国会にも議員立法ではなく閣法として提出されている。麻生氏もその決定に関わっている立場だ。
 衆議院では、議案として提出されてから10日後に可決されている。当地では有力者である山田フェルナンド氏が直接赴くことで、どれほど影響を与えられるのだろうか。もし覆ればコロニア史に残る話になりそうだ。(詩)