本紙独占取材!=日本サッカー協会技術委員長 原博実氏=「日系人の応援に応えたい」

ニッケイ新聞 2013年6月18日

 コンフェデレーションズ杯開幕戦を翌日に控えた14日夜、日本代表チームの宿泊先であるクビチェッキ・プラザホテルで、原博実・日本サッカー協会技術委員長が本紙のインタビューに応じ、決戦に向けた意気込みや在伯日系人に対する印象を語った。以下記者との一問一答。

—試合を直前に控えた練習の内容、選手の様子は。

 軽く体を動かして、短い時間紅白戦、あとはリラックスしながらそれぞれが調整、準備をした。のびのびと出来ていたと思う。日本のサッカーの現在は、ブラジルからの助けなしでは有りえなかったことは皆が理解していて、そういう相手のホームで真剣勝負ができることは非常に大きな経験。日本人やブラジルにいる日系の人たちも楽しみにしてくれていると思う。

—日系移民の多いサンパウロ市のリベルダーデ地区では、日伯戦の観戦会が予定されるなど、多くの日系人が日本を応援している。原技術委員長自身の日系に対する印象は?

 昨年あった(今大会の)抽選会で(ブラジルに)来たときから、日系の方々の頑張りで、ブラジルで「日本」が評価され信頼を勝ち取ってきたことを聞いていて、凄く嬉しく感じた。応援にこたえるためにも、感動してもらえるような、楽しんでもらえるような試合をしたい。

—選手たちの日系人や日系社会に対する印象はどうか。

 今の代表の主軸は、かつてサントスで活躍したカズ(三浦知良=元日本代表、横浜FC所属)に憧れてサッカーをやってきた世代。そういった意味でも、ブラジルにカズを助けた日本人が多くいて、彼らが(ブラジル社会で)活躍してきたことは知っているのでは。100年以上前からの(移民の)歴史もそうだが、ジーコをはじめ多くのブラジル人のおかげで日本サッカーが発展してきたことを考えれば、(両国は)固い絆で結ばれている。そういう相手と真剣勝負が出来ることは嬉しいこと。
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 インタビュー全文は、弊紙フェイスブックファンページ(www.facebook.com/nikkey.shimbun)14日投稿記事に記載しています。