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■ひとマチ点描■コンフェデ杯で活躍!=日本人ボランティア=青木さん夫婦「町への恩返し」

ニッケイ新聞 2013年6月27日

雅子、賢喜さん

雅子、賢喜さん

 コンフェデ杯・日本対メキシコの試合が行われた22日、会場となったミネイロン・スタジアム周辺では、ミナス州ベロ・オリゾンテ市が募集した計1500人のボランティアが交通整理や道案内に活躍した。
 「困ったらこの番号に電話して」「タクシー乗り場はこっちから」。一際忙しげに飛び回っていたのが日本からの観光客に対応する日本語ボランティアで、同市在住30年の青木賢喜(神奈川、67)・雅子さん(北海道、63)夫妻だ。
 今年3月頃、知り合いだった市役所関係者に声をかけられたことがきっかけ。特設されたW杯担当局のロザナ・モンテイロ局長は「日本語の分かるボランティアは10人程度しかおらず、青木さんたちは本当に貴重な存在」と話す。
 足を引きずっていた雅子さんにその理由を聞くと「昨日ベッドに足をぶつけてひびが入ってしまって…」と苦笑い。それでも「今日だけは休めないと思って、大急ぎで医者に行って専用の靴を買った」と笑顔で話す。
 「日本の人たちが少しでも試合を楽しんで、この土地を気に入ってもらえれば。それ自体がこの町への恩返しになる」と二人で顔を見合わせ笑った。(酒)

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