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ニッケイ新聞 2013年7月18日

 被災者招聘交流事業を取り仕切る県連国際交流委員会の本橋幹久さんによると、東北から来伯した3氏による講演は、それぞれ30分しか組まれていない。通訳も入るため、本人が話せるのは15〜20分程度。はるばる日本から来たにも関わらず、これだけ短いのはあまりにももったいない。関係者は「時間の関係上どうしようもなかった」というが、来場者の期待を考えれば、今からでも時間配分の見直しを検討して欲しい。
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 「秋田わか杉国体」開催時に東京におり、秋田市内での県人会訪日団と会えず、残念に思っていたという今野仁さん(57、秋田市)も来伯、待望の在伯県人との対面を果たした格好だ。「こちらで(県人が)こんなに頑張っているのに、どうして日本人はそのことを知らないのか、と歯がゆく感じた。今日聞いた話をどんどん周りに広めていきたい」と意欲たっぷりに話していた。
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 テアトロ・ユバは50周年記念行事「音楽の出会い」の一環とし、連邦政府文化庁とサンパウロ州の支援を受け、楽器指導者を呼んで一般人も参加できるレッスンを行った。こうした政府による庶民の文化活動支援は09年に始まったもので、今は一時中断中だが、拠点は全伯に4千カ所も設けられ、南米、欧州にも広がっているとか。南米の集いに参加した小原あやさんは、「メディアに出ない素晴らしい人たちと知り合えた」と収穫も上々の様子。