東西南北

ニッケイ新聞 2013年7月19日

 17日にパラグアイで行われたリベルタドーレス杯決勝第1戦で、アトレチコ・ミネイロは0—2でオリンピアに敗れた。ミネイロは若きエース、ベルナールの準決勝でのイエローカード累積による出場停止が響いた。本拠地での第2戦での奮起が期待される。だが、サンパウロ市民にはモルンビでのサンパウロ市対決となったレコパ第2戦の方が断然盛り上がり、新聞、テレビ、街から聞こえる花火や叫び声も完全にこちら一色だった。試合はコリンチャンスが2—0でサンパウロを圧倒して優勝。サンパウロ州選手権に続く今年の2冠目となった。
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 16日、サンパウロ市南部カポン・レドンドで15歳の少年が殺人容疑で逮捕された。この少年は14日、サンパウロ州プライア・グランデで物理教師ドウグラス・エンリケ・ボルジェスさん(26)を射殺した疑いが持たれている。ボルジェスさんは夫人と共に自転車で走行中、つけてきた容疑者に襲われたが、自転車を渡すように言われた際に抵抗して撃たれた。少年は「殺す気はなかった」と自供している。また、この殺人に協力したとして15歳と17歳の2人の少年も逮捕された。
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 今年3月、サンパウロ市パウリスタ大通りを自転車走行中、泥酔した大学生の車にはねられて右腕を失った上、加害者にその腕を川に捨てられたダヴィド・サントス・ソウザさん(21)。事故後に世間の同情を集めたダヴィドさんには35万レアルする義手が無料で進呈され、直にこの義手での生活に移るという。「まだ義手とのつなぎ目は痛いけど慣れるさ」とダヴィドさん。この義手には刺青まで入っている。