東西南北

ニッケイ新聞 2013年7月30日

 最低気温が観測史上13年ぶりとなる寒さを記録したサンパウロ市では先週、稀に見る寒さで最低9人の路上生活者が亡くなったという。最低気温5・2度を記録した24日朝、ドン・ペドロ公園で35歳男性が遺体で発見されたのを皮切りに同日に計2人、翌25日は4人、26日も3人が亡くなっている。最低気温自体は氷点下を下回ったわけではなかったが、体温が35度を割る低体温症が起き、心臓や呼吸器の機能が落ちて死亡したと思われている。20度を超す気候からの激変は実際の気温以上の身体的負担をかけたのだろう。サンパウロ市の気温は先週末から持ち直してきている。
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 1985〜90年に大統領、昨年まで上院議長を務めていたジョゼ・サルネイ氏が重度の呼吸器感染症のため、マラニョン州サンルイスの病院に緊急入院した。現在の容態は安定しているものの、退院は十分な回復を待ってからになるという。このところ政界では同種の報道が続き、先週はメンサロン事件で有罪となったジョゼ・ジェノイノ下議が胸の痛みを訴えて緊急手術、14年大統領選への動向が注目されているジョゼ・セーラ氏も心臓の血管拡張手術を受けている。
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 パカエンブー・スタジアムで28日に行われた対コリンチャンス戦を0—0で引き分けたサンパウロは、連敗を8で止めたものの、勝利を逃したことで12戦連続勝利なしとなり、同クラブ史上のワースト記録を更新した。これで全国選手権の順位は18位となり2部降格圏内に突入した。来シーズンにパルメイラスと入れ替わりに2部降格は避けたいところだ。