コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2013年8月3日

 YOSAKOIソーラン大会初優勝を果たしたカンポ・グランデの『青春』(8面に特集)。取材のため、日本語話者がいないか尋ねると、出てきたのは非日系のブランダさんだった。
 リーダーのジョニーさん含め、その割合はチームの3割を占めるという。他のグループにも多くが参加しており、飯島さんは「今や外人が中心だな」と笑っていた。
 非日系の活躍について感心させられることは多い。つい先日沖縄県人会へ取材に赴いた際にも、島袋栄喜副会長から「ある支部の日本語教室を訪ねた時、10人ほどの日系人の中に外人が一人。それが先生だった」という話を聞き、驚いた。
 文化の継承のためには日系人子弟が中軸となっていくことは必要だと思う。しかし、団体の活動を底支えする役割として、意欲ある非日系の存在は今後益々重要になると改めて感じた。(酒)