東西南北

ニッケイ新聞 2013年8月10日

 サンパウロ州保健局によれば、州内での就労中の事故死は1日1人の割合で、2012年は年間444人が死亡した。8日配信R7サイトが報じた。06年以降の集計では州全体で2239人が死亡、11万9088人がSUS(統一医療保健システム)の救急診療所で手当てを受けている。12年だけで2万5486人、1日70人が診療所へ。「これらの事故は、職場環境の改善、危険業務の遂行時の安全規則遵守、個人の注意で防げる場合が多い」と同局は注意を呼びかけている。
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 1996年1月、「宇宙人が目撃された」として爆発的な話題となったミナス・ジェライス州ヴァルジーニャ。それにちなみ「ET博物館」を建てようとした同市は、2007年に連邦政府から100万レアルの投資を受けて建設をはじめたが、その工事は骨組みができた2010年に中止されたまま。その哀れな姿は9日付フォーリャ紙の一面に掲載されたが、現在は9匹の犬が住む巨大な犬小屋としてのみ存在している。この計画性のない浪費ぶりには宇宙人もビックリだろう。
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 3月に屋根に構造欠陥があることが発覚し、修復作業が完了する2015年までの使用禁止を6月に、言い渡されたリオのエンジェニョン・スタジアム。古豪ボタフォゴの本拠地でもあるスタジアムだが、使用差し止めとなってからの管理が杜撰で、スタジアム周辺に飾ってある同チームの歴史的名選手の銅像が白いペンキでの落書き被害にあっている。ザガロ、ガリンシャ、ニウトン・サントスにジャイルジーニョ。いずれもW杯優勝にも貢献した名選手だ。