淑徳大学=10人が学祖の足跡辿る=福祉施設での研修に意欲

ニッケイ新聞 2013年8月20日

 南米浄土宗の開教祖・長谷川吉信氏の足跡をたどり、当地の福祉事情などを学ぶため、淑徳大学(千葉県千葉市、足立叡学長)から研修団10人が来伯した。31日まで滞在し、聖・パラナ州などで研修を行う。今年で28回目。
 長谷川氏は同大の創立者で、日本三大社会実業家の一人ともいわれる。63歳で来伯し、南米浄土宗別院日伯寺や社会福祉法人「和順会」(マリンガ市)「子供の園」(現・こどものその)などを開設した。
 これらの福祉施設や寺での研修を通し、社会福祉をはじめ日本人移民史、教育制度やポ語を学ぶと共に、国際的な視野を広めることがねらい。ブラジリア、サルバドール、リオ、フォス・ド・イグアスー市も見学する。今年の訪問団をふくめ、これまで151人が参加している。
 全員訪伯は初めてという学生たちは、当地の治安や人種の多様さに関心を示し、「異文化との交流の仕方を学びたい」「本では分からない福祉の実態や、福祉制度の違いを知りたい」などと抱負を語った。
【団員名簿】佐藤聖子(引率者)、吉澤真梨子、西村彩華、山崎萌々、小出麻友香、石毛優美、前原冬美、橋本佳奈、大谷法子、池谷香里。