■ひとマチ点描■平和教育の感動アニメ

アニメ映画『アンゼラスの鐘』(同サイトより)

アニメ映画『アンゼラスの鐘』(同サイトより)

 17日の平和灯ろう流しの前に上映され、レジストロの州立校生徒等に感動の涙を流させたアニメ映画『アンゼラスの鐘』(80分、虫プロ、05年)。それにポ語字幕をつける作業が「ぎりぎり間に合った」と胸を撫で下ろすのは、被爆者協会の森田隆会長(89、広島)だ。
 隠れキリシタンで有名な長崎だけに、カトリックの結核病院が舞台となっていて、神父や十字架があちこちに登場し、ブラジル人児童生徒にも親しみやすい内容になっている。
 同協会の渡辺淳子さん(70、広島)も「被爆者協会の活動をまとめたビデオ作品も最近完成しました。こちらもぜひ見てください」と語った。
 森田会長は「日系、非日系に関わらず若い人に平和の尊さを分かってもらうことは何よりも大事」と繰り返し、「貸し出しますので、日本語学校や一般の学校でもぜひ上映してほしい」と呼びかけた。興味ある人は同協会(11・2577・0328)まで連絡を。(深)