沖縄祭り=2万人来場、うちなー一色に=県議長ら慶祝団も出席し

ニッケイ新聞 2013年8月27日

 沖縄県人会ヴィラ・カロン支部(翁長清会長)が『第11回沖縄祭り』を10、11の両日、同会館前のマンチェスター・クラブで開催した。二日で約2万人が来場し、沖縄文化に親しんだ。
 神谷牛太郎サンパウロ市議(当時)の提案により、2007年から市の公式行事になった同祭は、当地沖縄コロニアにおける主要イベントの一つ。今年は他のイベントと日が重ならないよう、通常より早めに開催された。二日目は父の日だったが、多数の来場者で賑わった。
 初日に開かれた開会式には、沖縄県人移住105周年を祝うため来伯した喜納昌春・沖縄県議会議長をはじめとする議員一行や、多数の日系議員らが出席した。
 翁長会長は「文化を継承するという祖先の夢の実現に向けて、一歩歩みを進めることができた」と挨拶。市長代理として訪れたサンパウロ市スポーツ局のセルソ・ジャネッチ氏は、「現政権は日系社会にとても敬意を抱いている。これから更に、日系イベントへの支援に力を入れていきたい」と激励した。
 終日、野村流古典音楽保存会ブラジル支部や玉城流小太郎会など古典音楽や民謡、舞踊グループがショーを繰り広げ、舞台を沖縄一色にそめた。
 また、沖縄空手など武術には400人以上が出演、太鼓演奏には、各地の琉球国祭太鼓やレキオス芸能同好会から600人の奏者が参集し、迫力の舞台を見せ付けた。
 スペースを拡張してより快適になった食のコーナーでは、沖縄そばやヒージャー汁、サーダアンダギーなどの郷土料理を販売。輸入品などのバンカも合わせると100以上が出店し、郷土食や日本食を楽しむ来場者で溢れた。
 照屋敏光実行委員長は「幸いなことに天候にも恵まれて、全て予定通り進行した」と満足気に語った。