福岡県=『外国人による弁論大会』=安楽美幸さんが入賞!=「ホームレスに感銘受けた」=本日昼からNHKで放送

ニッケイ新聞 2013年8月28日

 サンパウロ州スザノ市出身の安楽レイラ美幸さん(20、四世)が、今年6月8日に福岡県北九州市で開かれた『第54回外国人による弁論大会』(国際交流基金主催)に出場し、「ホームレスに学んだ日本語精神」をテーマとしたスピーチで文部科学大臣賞を獲得した。発表の模様は本日(28日)昼12時半から、NHKワールドプレミアムで放送される。

 一次審査には、29カ国・地域の121人が応募した。本選では「ダメ元で、99%の努力と1%の奇跡で勝負しよう」という姿勢が活き、見事入賞を果たした。外務大臣賞に次ぐ栄誉だ。 1960年に第一回大会が開催され、同賞は2000年(第41回大会)より「文部大臣賞」から名称が変更された。同基金HPによれば、ブラジル人としては名称変更後、初の受賞。
 現在、日本財団の「海外日系人協会 夢の実現プロジェクト」の支援を受け、東京都内の専門学校に留学し、ヘアメイクを学ぶ。
 「話したいテーマがあり過ぎて、原稿をまとめるのが大変だった」と本紙の取材に答え、「社会から見捨てられても自分のプライドを捨てずに頑張る日本のホームレスに感銘を受けた。人に迷惑ばかりかけるブラジルとは比較にならないと強く感じたから」だという。
 「自分の思いや考え、感情を色んな人に聞いてもらい、共感したり、感動してもらえる場である弁論大会やスピーチコンテストは凄く好き。参加するだけで凄く大きな経験になった」と今大会を振り返り、「次回は(最高賞である)外務大臣賞を目指したい」と意欲的に語った。