東西南北

ニッケイ新聞 2013年9月5日

 サンパウロ市東部タトゥアペーの市立カールミノ・カリシオ病院では3日午前、整形外科医不在のため、診察を求めて来た患者の受付を止めなければならなかった。同医院は訪れた患者たちに対し、北部ピリトゥーバにある市立ジョゼ・ソアレス・フングリア病院を薦めたが、そこまでの距離は実に22・1キロ。その遠さに行くのをあきらめた人もいたが、先週末に腕を骨折し、その痛みが悪化していた48歳の女性は、遠路はるばる行ってみたものの、行列があまりに長くあきらめてしまったという。カリシオ病院はその後、夜7時からの診察受付を行ったが、急病患者には随分と酷な判断を行ったものだ。
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 4日朝、サンパウロ市東部のバス会社ヴィアソン・イタケーラ社の運転手や車掌がデモを起こし、シダーデ・チラデンテスのターミナルへの道路を封鎖した。ストは午前10時30分に解除されたが、20万人の足に影響が出た。同社の従業員は給料の支払いの遅れを理由にデモを敢行したという。また、西部で運行を行っているオーク・トゥリー社も8月31日から現在までデモを続けており、8路線の運行停止により5日間で4万2千人の足に影響がでている。
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 3日、全国選手権2部で首位を走るパルメイラスは同2位のシャペコエンセとパカエンブーで首位攻防戦を行い、0—0で引き分けた。この日で2部は全日程の半分の19試合を消化し、パルメイラスは2位に勝ち点差2点の首位で前半を折り返した。同チームが来年1部復帰するには最終順位で4位以内が必須条件だが、現在5位との勝ち点差は11点ある。