東西南北

ニッケイ新聞 2013年9月12日

 カルドーゾ元大統領が10日、ブラジル文学アカデミー(ABL)の終身会員に就任した。同氏の就任は、6月の選挙で39人中34票を獲得して決まっていた。約40年に渡り24冊の本を執筆してきたカルドーゾ氏は、会員の証である金の刺繍をあしらった深緑のジャケットにメダルと剣といういでたちでご満悦。就任スピーチでは、元大統領らしくブラジルの現在を嘆く心境を吐露。「政界で談合主義がまかり通り、マニフェストを興した国民の不満の声にも耳を貸そうとしない。これは民主主義の危機だ」と強く訴えていた。
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 今月の21日朝8時から22日夕方6時にかけて、サンパウロ市内200カ所で1日中スポーツを行う「スポーツ版ヴィラーダ」が開催され、その記者会見が10日に行われた。ハダジ市長と市のスポーツ・レジャー局のセウソ・ジャテネ局長が出席した会見には、ミナス・ジェライス州が生んだスケートボード世界王者サンドロ・ディアスも参加。スケートボードとヘルメットを市長に贈呈し、共に記念撮影を行った。ハダジ市長は同スポーツを「もはやサッカーに次ぐ人気スポーツ」と誉め称えた。
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 世界各地で14年W杯出場国が決まりはじめているが、南米予選5位で当落線上にあるウルグアイが10日、地元で2位のコロンビアに2—0で勝ち、進出に望みをつないだ。これで残り2試合の段階で4位エクアドルと勝ち点で並び、6位ベネズエラと3点差になった。4位までは自動的にW杯進出となるが、6位だと落選。5位はアジア地区5位と進出決定戦を行わなければならない。