東農大へ留学しませんか?=帰伯後は引く手あまた

ニッケイ新聞 2013年9月14日

 東京農業大学が実施している『東京農業大学給費留学生』の募集が始まった。ブラジル農東京農大会の沖眞一会長と原島義弘さんが来社し、「旅費以外は全て支給という夢のような留学制度。経済的に貧しい人にもチャンスがある」と勧めている。
 過去16年間で25人が同制度を利用して留学。帰伯後は、積水化学、三菱商事、伊藤忠商事など大企業で活躍している。
 「商社は人材を求めている。特に食料分野に関する知識があり、国外での経験がある人は就職率100%」(原島氏)
 昨年まではバイオビジネス学科のみで定員は2人だったが、今年は農業開発学科、農業経済学科も加え、定員を3人に増やした。場所は東京都の世田谷キャンパスで授業はほぼ英語で行われる。
 これまで口コミで候補者を集めていたが、一世の減少と共に候補者が減ってきたため、各県人会のサイトなどで周知を図っている。
 学費、寮費(食事つき)ともに支給され、毎月4万5千円の奨学金が与えられる。二人は「旅費さえあれば、かばん一つで行ける。経済的に大学にいけないような人に是非利用してもらいたい」と呼びかけた。
 詳細は次の通り。
【定員】3人【期間】2014年から4年間。文部科学省認可の学士号が授与される【経費、奨学金】受験料、入学金、授業料は全額免除。奨学金4万5千円を毎月支給【資格・条件】ブラジル国籍所持者で、日本以外の高校を卒業し、12年以上の就学歴がある18歳以上の人【選考方法】10月13日、ブラジル東京農大会で面接および考査(日本語の読み書き・作文・会話)が行われる【申込み締切り日】10月11日。
 関心のある方は同会(11・2275・0534)、沖さん(同・5589・3283)、原島さん(同・5012・0534)まで連絡を。