東西南北

ニッケイ新聞 2013年9月17日

 ダッタフォーリャはサンパウロ市民に対し、サンパウロ市でのバスレーン設置に関する調査を行ったが、それによると市民の88%がバスレーンの設置に「賛成」の意向を示した。バス利用者に関しては91%が賛成で、レーン設置で道路の利用が狭められる車の利用者も反対は20%だけで77%が賛成している。だが、「バスレーンによってサンパウロ市の交通は良くなったか」の質問では「良くなった」はまだ55%に過ぎず、「悪くなった」が27%と多くなっている。「レーンは設けられてもまだ課題はある」ということか。サンパウロ市のバスレーンは12月までに220キロまで延びる予定だ。
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 14日午後3時頃、サンパウロ市西部ブタンタンで、15歳と12歳の姉妹が自宅の自室にベッドで横たわって眠るように死んでいるのが発見された。ガス洩れの匂いに近隣住民が気づき、警察を呼んだことで発覚した。居間にいた母親(53)はガス中毒で入院中だ。亡くなった姉妹は首を締められた跡があり、母親は自分が殺したと自供。浴室では犬の死体も見つかった。父親は16日に法医学研究所に赴き、娘たちの遺体を引き取って、埋葬の手続きを行った。
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 15日、リオで行われた対ヴァスコ・ダ・ガマ戦でサンパウロFCは2—0で快勝した。これにより全国選手権での順位が16位に上がり、通称「Z4」と呼ばれる2部降格圏内から抜け出した。ファンの熱望したムリシー監督復帰から2連勝で、そこはさすがに「ブラジル内屈指の名将」との呼び声高い同氏の面目躍如といったところか。この調子で危機脱出を確かにしたい。