ニッケイ新聞 2013年10月8日
岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長(29)が、ブラジルとの姉妹都市提携の可能性を視野に8月22日に来伯、西森ルイス連邦下院議員がブラジリアで歓迎した。
美濃加茂市は日本全国で最も外国人登録者数の割合が多い都市。リーマン・ショック以前には外国人が総人口の10・76%と1割を超えていた。その大半はブラジル人で地域のコミュニティも活発、NPO法人「ブラジル友の会」などが活動している。
藤井市長は「学校でブラジル人と一緒に勉強していた経験がある」と在日ブラジル人への理解を示し、昨年来伯した故・渡辺直由市長の遺志を引き継いで、在日ブラジル人コミュニティの支援、日本、ブラジル間の交流に力を注ぐ。
「二カ国の交流に向けて姉妹都市提携が大きな鍵になるはず」と姉妹都市提携の可能性を探った。今回の来伯ではサンパウロ、ブラジリアなどを訪問した。
西森下議も「姉妹都市提携は双方の都市にチャンスをもたらしてくれる。新たな日本とブラジルの地域同士の交流が始まれば」と期待を示した。(長村裕佳子クリチーバ通信員)