鹿児島百周年事業=『三人展』に約300人=作品との対話楽しむ

ニッケイ新聞 2013年10月19日

 ブラジル鹿児島県人会(園田昭憲会長)は11〜13日、文協2階貴賓室で日伯両国の芸術家による「三人展」を開催した。創立100周年及び移民105周年記念事業の一環。
 芸術家の豊田豊、若林和男、画家の森一浩3氏の絵画や彫刻作品約50点が会場を彩り、延べ約300人が来場した。
 森さんは、97年の個展で自身の作品が書道のようだと評されたことをきっかけに、より意識した現在の画風になったという。
 展示作品『侍の夢』を「侍が刀を振り抜くように、私も筆を持って舞うように描いた。制作した時の『今』を描く、というイメージ。人それぞれの感性で作品と向き合ってほしい」と話した。
 画家の故間部学さんの妻よしのさんも訪れ、「芸術に囲まれた生活で私も大好きになった」と笑顔を見せ、来場者らはゆっくりと作品を鑑賞していた。