東西南北

ニッケイ新聞 2013年10月22日

 17日未明、サンパウロ州サンロッケ市の医薬品動物実験施設「ロイヤル」に100人ほどの動物愛護家が侵入し、犬178匹を外へ逃がした。この愛護家集団は、インターネットでの「動物を使った生体実験は虐待」との呼びかけに共感した人々。この施設では、犬を使った下剤実験を行なっており、それ自体は合法的だ。ただし侵入した愛護家によると、6匹に腫瘍があり、1匹に眼がなく、一匹が凍結されていたとか。愛護家らは今回の行動に概ね誇りを感じているが、以前から同施設の捜査を進めていた肝心の検察局は、「おかげで今後の捜査が困難になった」と不満を漏らしている。
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 18日夜8時30分頃、サンパウロ州電気技師組合のカルロス・アルベルト・ドス・レイス(通称・カルロン)会長が、サンパウロ市中央部グリセリオで7発の銃弾を浴びた。カルロン氏は軍警が駆けつけた際にはまだ息があったが、病院へ搬送中に死亡した。殺人捜査課は現在、組合に関する件での処刑の可能性があるとして捜査中だ。カルロン氏は2010年から同組合の会長をつとめていた。同組合はリベルダーデ区トマス・ゴンザガ街にあり、今年、岩手県人会が式典を行ったところ。
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 19日のサッカー全国選手権、2部の首位を走るパルメイラスは対ブラガンチーノ戦を2—0で勝利した。これで26日にパカエンブー・スタジアムの次戦、対サンカエターノ戦でパルメイラスが勝ち、3〜5位争いをしているスポルチ、アヴァイ、パラナーのいずれかが次戦で敗れると今季の4位以内が確定し、来年の1部復帰が決定することになる。