刊行=「ブラジル文学知って」=日系文学会が初の翻訳集

ニッケイ新聞 2013年11月2日

 ブラジル日系文学会(武本憲二会長)がこのほど、ブラジル文学の日本語翻訳作品を集めた『ブラジル文学翻訳選集 第一巻』(407頁)を発刊した。
 同会が主宰する武本文学賞には1996年に翻訳部門が設けられているが、他部門とは異なり作品集は一度も発刊されていなかった。
 一般公募も含め、今まで『ブラジル日系文学』誌上で発表された作品が集められたもので、ブラジル文学の存在を広めることが目的。
 全34編で、近代主義期のアルカンタラ・マシャード、20世紀のブラジルを代表する文豪の一人ギマランエス・ローザ、現代の作家リジア・ファグンデス・テーレスまで、著名なブラジル人作家陣の短編を中心に収録されている。
 販売はブラジル日系文学会で行っている。購入の問い合わせは中田みちよ編集長(11・11・5084・7112)まで。